STORY
個性がなく《普通》である自分に
嫌気が差している高校生・影子(えいこ)。
同じクラスの真昼(まひる)は
人気急上昇のアイドルで、
勉強も性格も完璧の誰もが羨む《特別》な存在。
生きる世界の違う真昼に引け目を感じ
距離をとりたい影子だったが、
一緒に図書委員を
務めることになったのをきっかけに、
彼が誰にも打ち明けてこなかった
壮絶な過去を知ることになる――。
それは、《恋》よりも、
もっとずっと尊い2人の物語。
COMMENT
染矢影子:原菜乃華
足りないものを補い合うように出会った二人が、
寄り添い、時にぶつかりながらも、相手と自分自身を受け入れていく姿に心動かされました。
互いが互いの支えであり、替えのきかない、かけがえのない存在であるその関係性は、
「恋」よりももっと深く強い絆で結ばれた特別なものなんだと思います。
人の気持ちはどこまでいっても分からないけれど、それでも分かりたいと努力し続けること。
その積み重ねが、誰かを想うことの本質なのかもしれないと、この作品を通して改めて教えてもらいました。
ぜひ劇場で受け取っていただけたら嬉しいです。
PROFILE
2003年8月26日、東京都生まれ。『はらはらなのか。』(17)で映画初主演を果たし、以降、『罪の声』(20)、ドラマ「どうする家康」(23/NHK)など話題作に次々と出演。ヒロイン「岩戸鈴芽」役に抜擢された興行収入100億円を突破したアニメーション映画『すずめの戸締まり』(22)で第18回声優アワード・新人声優賞、『ミステリと言う勿れ』(23)では第47回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。2024年はW主演を務めた『恋わずらいのエリー』、ドラマ&映画『推しの子』、2025年前期に放送の「あんぱん」でNHK連続テレビ小説に初出演。2026年にはアニメーション映画『君と花火と約束と』(声の出演)や『5秒で完全犯罪を生成する方法』が控えるなど、いま大注目の実力派若手女優。
鈴木真昼:作間龍斗(ACEes)
鈴木真昼役を演じました、ACEesの作間龍斗です。
本業はアイドルですが、映像作品の中でアイドルを演じるのは今回が初めてでした。
13年ほどこの業界に携わってきましたが、これまでに感じたことのないものを経験しました。
演じながらも、「真昼くん頑張れ」と何度も心の中で唱えてました。
今、あなたが話しているその人が、もしかしたら大きな闇を抱えているかもしれない。
この作品に携わる中で、大切な人の背中を微力でも押せる存在でありたいと、改めて強く感じました。
生きているだけで様々なことに直面する世の中ですが、そんな中でも日々を懸命に過ごしている方々に、この作品を通して光を届けられたら嬉しいです。
ぜひ、公開をお楽しみに。
PROFILE
2002年9月30日、神奈川県生まれ。5人組グループACEesのメンバーとして活躍。主な出演作に、映画『ひらいて』(21)、映画『ヴィレッジ』(23)、映画『うちの弟どもがすみません』(24)、映画『山田くんとLv999の恋をする』(25)、ドラマ「コタツがない家」(23/NTV)、大河ドラマ「どうする家康」(23/NHK)など。2026年はACEesアリーナツアーの傍ら、ドラマ「ながたんと青と -いちかの料理帖-2」(26/WOWOW)、ドラマ「月夜行路―答えは名作の中に―」(26/NTV)など映像作品にも精力的に出演する、人気実力ともにトップクラスの若手俳優。
監督:安藤尋
本作を撮影しているあいだ演出面で特に考えていたのは、原菜乃華さん演じる影子と作間龍斗さん演じる真昼の二人の距離感でした。それは何故かと言いますと、二人の関係がこれまでの映画のなかでもとても稀有なものだったからです。そして、その「稀有な関係」を原さんと作間さんは、実に繊細にそして感情豊かに演じて下さいました。高校生の二人が互いを思いやり、支え合い、山のなかを一歩ずつ歩いてゆく姿は、(監督の自分が言うのもなんですが)とてもいとおしく、切なく、かけがえのない二人が確かにそこにはいました。
影子と真昼はもともと自分に「あるもの」のつまらなさや残酷さにとらわれています。そして、自分に「ないもの」を持っている相手をうらやんでしまいます。そんな二人が稀有で、かけがえのない二人となってゆく過程を、みなさんにも見守って頂けたらと思っています。
PROFILE
1965年6月13日生まれ。主な監督作に『blue』『僕は妹に恋をする』『海を感じる時』『月と雷』などがある。
©汐見夏衛/KADOKAWA
原作:汐見夏衛
「ないものねだりの君に光の花束を」
(角川文庫/KADOKAWA刊)
このたび「ないものねだりの君に光の花束を」の映画化が決定いたしました。ひとえに読者の皆様の応援のおかげに他なりません。本当にありがとうございます。
本作は私にとって思い入れの深い物語で、今でも時おり影子と真昼のことを思い出しては、元気にやっているかなあ、幸せになってほしいなあと、祈るような気持ちで思いを馳せたりしています。
そんな大事な作品を、素晴らしいキャストとスタッフの皆様によって、心を込めて丁寧に映像化していただけて、とても光栄で嬉しく思います。
撮影現場で拝見した、愛らしい声で毒づく原さんと、静かな声で皮肉に笑う作間さんは、まさに影子と真昼そのものでした。
皆様にも映画の完成を楽しみに待っていただけましたら幸いです。
PROFILE
高校の国語教師としての経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して、日々執筆活動をしている。代表作である「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)は、世代を超えてたくさんの感動を呼び、泣ける青春小説のヒットメーカーとしていま最も注目される作家。